ノルディック複合大辞典

【カンテ】

ジャンプ台の、飛び出し口。踏み切るところ。
皆さん、カンテって、上に向かって角度がついてると思ってません?
選手が踏み切ってから上に上がっているように見えますからね。
しかし、実際には、選手の体は、下に向かって落ちる一方なんです。
カンテの角度は、−11°!
下に向かっているんです。
実際に見に行くと良くわかるのですが、
選手は一度たりとも上に上昇することはないんです。



【キング・オブ・スキー】

ジャンプ競技とクロスカントリー競技,瞬発力と持久力という全く別の要素を必要とする
両競技を一人でこなすノルディック複合の第一人者のことを指す言葉として使われる。
2000年現在、使われる人は荻原健司選手か、ノルウエーの
ビャルテ・エンゲン・ビーク選手のどちらかと思ってほぼ間違い無い。



【クリスチャン・ハマー】〜Kristian,Hammer〜


ノルウエーの若手選手。
’99〜’00シーズン札幌大会で初優勝。
インタビューで、「クリスマスのようにうれしい」とコメントしたのが印象的。
私は、彼が優勝した時になんとなく、ゴールデンハンマ〜…と思ってしまった。
え?私だけじゃないでしょ?(笑)



【クラシカル走法】


左右のスキーを平行に並んだままの状態で足を交互に前後させて滑って行く走法。
コースに溝ができていてそこをまっすぐに滑って行く。
伝統的なクロスカントリーの走法である。
ノルディックコンバインドではこの走法は使われていないようで、フリー走法である。
体力的には、フリーの方がハードらしい。


【クリストフ・オイゲン】〜Christoph,Eugen〜

オーストリアの選手。
ワールドカップでは4位が最高。
同じ国のゴットバルトと同い年。シュテヒャーより1つ上。
頑張れオイゲン!!



【クロスカントリー】


ノルディックコンバインドでは、ジャンプの獲得ポイント順にクロスカントリーの
スタートが切られる。最近ではクロスカントリーを最初に行う方法も検討されており、
1999年のワールドカップで試験的に2試合この方法で行われた。
また、コンバインドではフリー走法が採用されている。(→フリー走法)



【クント・トーレ・アーペラント】〜Kunt Tore,Apeland〜

ノルウエーの選手。1968年生まれ。
通算7勝。荻原健司選手が総合優勝していた時期に、おおいに
苦しめてくれた選手である(笑)
今は、なかなか良い成績を残せないでいる。かつてのスターが飛ぶ
P点ギリギリのジャンプは、見ていてちょっとセツナイ・・・。
表彰台に上る姿をもう一度みたい!



【K点】


ジャンプ台の着地面(=ランディングバーン)が終わり、移行曲線が始まる地点の事。
今ではK点越えのジャンプも多く見られるようになったが、
これ以上飛ぶと危険であるという意味にも使われている。
K点を大きく超えるジャンプでは、着地面に傾斜が少なくなり、
より地面に平行になるので、着地がしづらくなる。
そのため、飛びすぎると体勢がとりづらくなり、転倒するケースも出てくる。
長野五輪のスペシャルジャンプの団体のラストで飛んだ船木は、
もっと飛ぼうと思えば飛べたが、飛型点のことを考慮して、少し控えめの地点で
(と言っても128m?)着地した、という話もあるくらいである。
…だからといって、危険の頭文字でK点・・・っていうのはウソ!
ドイツ語で危険の意味であるKritisch Pointの頭文字を取ったというのが正解。



【ゲオルグ・ヘティッヒ】〜Georg,Hettich〜

ドイツの若手選手。
はっきり言って、資料が何にもありません!!



【ケネス・ブローテン】〜Kenneth,Braaten〜

ノルウエーの選手。
長野五輪団体金メダル。
ここ2年位で急成長!98年に1度優勝経験もある。
字が綺麗っす、ハイ。



【ゴールドゼッケン】


競技中に選手が付けているゼッケンには、必ずナンバーが入っている。
その中で注意して見て見ると、一人だけ、ナンバーの入っていない
黄色のゼッケンを付けている人がいるはず。そのゼッケンを付けている人が
ワールドカップリーダー、すなわち、そのシーズンの通算ポイントが
一番高い人である。また、開幕戦では先シーズンの総合優勝者が付けている。
ゴールドゼッケンは、試合が終わると選手のものとなる。ゴールドゼッケンは、
持っている選手にとって、何よりの宝物となる。



【個人スプリント】


ジャンプとクロスカントリーを1日でやってしまう種目。
ジャンプは1本、クロスカントリーは7、5Kmと、通常の半分で行われる。
この種目は、見る方の立場に立ってできたものである。
選手にしてみたら、ジャンプは1回勝負で1回ダメジャンプをしちゃったら
取り返しはつかないわ、クロスカントリーは短距離になるから、
休む事を考えている場合じゃないわで大変な種目である。
また、ジャンプを飛んだ1時間後くらいにはクロスカントリーのスタートなので、
ジャンプの順位やトップからの差、自分の前後の選手の走力などを
考えつつ、最終的なワックス調整をしなければいけないという、過酷なものでもある。
99年からは、世界選手権でも採用されるようになった。
そうそう、私も複合の種目を多くしてほしいと思っていたんです。
だって、スペシャルジャンプなんて、個人、団体、それから、ノーマルヒル、ラージヒル。
長野五輪のときに、チャンスがたくさん有っていいな〜って思ってたんだな。
複合も最近では団体スプリントなんてのも出てきて、面白くなってきたぞ!



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